T W I N K L E - a vow of everlasting - + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + 反魂をはじめとした禁術について 反魂とは、死者の魂を呼び戻したり、よみがえらせたりすることをいう。 文字どおり、対象はあくまで魂のみであり、生き返らせることとはまた違う。 死者蘇生ということであるならば、そのための肉体と媒体(命)は別途必要となる。 川を逆流させる要領であると見られがちであるが、これも少し違うのだ。 最初の説明のとおり、あくまで呼ぶだけであるのだ。 応じてくれるか否かはその魂によるものであり、生前の関係性も重要となるだろう。 だから、反魂については、可能か否かという観点で見ること自体が違うといえる。 −−−−−* 魂とは、記憶や経験を蓄え、意識を形成する核である。 魂は肉体の中に宿っていると思われがちであるが、実は外しかも別の次元にあるのだ。 こうして思考している意識も、そのうちの一部でしかない。 それでは、なぜ反魂が禁術とされているのかというと、世界の秘密を守るためであるのだろう。 一度、肉体という制約から抜け出ると、それこそ様々な情報がよみがえることとなるだろう。 すると、蘇生した際、どの記憶を持って来られるか分からないのではリスクが高いというわけか。 −−−−−* 昔から現代にいたるまで、この世と魂の世界は隔離されており、 次元の壁を超える手立てでもない限り不可能であると言わざるを得ない。 存外、隠り世や幽世という言葉は、このカクリから来ているのかもしれない。 世界がまだ分断されていない古代のことであったならば、 生死というものは服を着たり脱いだりするような感覚でしかなかったのだろう。 神と人は一体であったといういわれはここにあるというわけか。 −−−−−* とにかく、現代では死者を生き返らせる手立てはない、死に関しては慎重になれ、 このことについては人類共通の意識であり、言うまでもないことと思う。 しかも死の苦痛や恐怖は避けられない。 生き返らせることができたとして、これを再び味わわせることとなるため、 倫理の観点を抜きにしても勧めることはできない。 ← D i g e s t の ペ ー ジ に 戻 る 詳 細 リ ン ク 自 己 錬 成 型 と エ ン ゲ ー ジ 型 の 魔 術 に つ い て 天 意 を 動 か す 魔 法 と そ の 応 用 、 心 得 に つ い て 反 魂 を は じ め と し た 禁 術 に つ い て 空 間 転 移 と 時 間 転 移 に つ い て + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + . + ... |