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オーディル
大陸のほぼ中央に位置する、世界最小の独立国家。
外界からの侵入を防ぐかのように森や山に囲まれており、聖地フュステに隣接している。
そのフュステとも親交があり、住民以外の者は、そこの審査を通過しないと入国できない。
その効目があってか、他国から侵略されることなく、独自の文化を築いて来られた。
都心の建物はところどころに歯車の機構が施されており、半ば機械化したかのような景観である。
そのため、仮初の都市を補うかのようにしてできたものだとも、
終末の都市を立て直すかのようにしてできたものだともいわれている。
名産品は懐中時計など、やはり歯車仕立てのものが主に挙げられる。
ほかに、歯車で輪を模した天使の人形や、星の形を模した細かなものまである。
メディアなどの技術力も、世界で上位を誇る。
ディート
オーディルの都心のやや南方に位置しており、面積は都心の半分以下の旧市街。
時の流れに取り残されたかのように存在している場所であり、
一帯ではスラム化が進んでいるなど、ほぼ無法地帯のような印象を受ける。
住民たちも癖のある者が多いが、彼らの気風は悪くもないため、それなりに秩序は保たれている。
木霊の森
オーディルの西方に位置する森。
森の中では、白くて淡い光の玉が浮かんでいるかのように映って見えることがある。
木漏れ日が乱反射してできたものと推測される。
セフィル霊山
オーディルの東方に位置する山脈。
フュステに近いからか、神聖な場所とされており、山奥には社が構えられている。
聖地フュステ
オーディルの東隣に位置している、カーナル神を奉った巨大な聖堂を構える領土。
主に名家の生まれの者や学問に優れた人材が集められる、聖ジュレーヌ学院を保有している。
そこで仕える者のうち数十名かは、カーナルから授かったとされる特殊な力を扱えるらしい。
その彼らから許婚として見初められることは、個人のみならず、
町や村などの地域ぐるみで縁起がいいとされることもあるが……?
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