Character
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  ナユカ・ナタリス(19)
  別名:ディートの不死鳥。不意に広がる真っ赤な髪と、無敗の戦いぶりからそう呼ばれるようになった。
  人となりは意志が強固であるというのが第一に挙げられ、独特な哲学を持っている。
  がさつではないが大雑把な所があり、口が悪いわけではないが女らしい言葉づかいでもなく、
  家事能力があるかと思いきや、戦闘力もあるなど、モノセックスな雰囲気を漂わせる。
  本人も、自身が女であることは弁えているものの、普段は全くと言っていいほど意識していない。
  使用している武器は、コルクの弾丸が出る銃で、理由はなんとなく心を引かれたから。
  ちなみにコルクは、勤め先であるオーディルの酒場『ユーロポロス』からも入手している。


  タキ・フォルトゥーン(25)
  森の中で倒れていたところをナユカに助けられて以来、ふとした瞬間に彼女に会いに来るようになり、
  ナユカに転機が訪れたり危機が迫ったりしたときなどにも、タイミングを狙ったかのように現れる。
  ときおり謎めいた言葉を残して、風のように去っていくなど、目的がはっきりしない所もある。
  しかし、基本的には明朗で、さっぱりとした気質である。
  容貌はクールな印象を与え、男性にしては滑らかな肌をしている。
  服もきちんと着込んでおり、どことなく垢抜けた格好ではあるが、根は純朴であるようだ。


  リカルド・F・ブラン(36)
  ユーロポロスのオーナーであるだけに、常に余裕の態度であり、仲介も得意とする。
  ナユカが来店してきたとき、即行で彼女の調理の腕を見抜いて引き入れるなど、ある意味で大らか。
  実は宝探しが趣味であり、昔は頻繁に放浪していたことが原因で、奥さんに逃げられたことがある。


  ジェラ・クロイナー(24)
  ユーロポロスのバーテンダーであり、肝の据わったところのある女性。
  リカルドに恋愛感情があるわけではないが、守り抜かねばならない存在だと見なして付き添っている。
  立場としては自身の方が下である筈だが、軽口を叩いたりする場面があるなど、関係性に謎が残る。


  メリー(17)
  美食タレントとして知られており、役者や歌手としても活躍している少女。
  ナユカの作るボロネーゼがお気に入りで、ユーロポロスへこっそりと頻繁に通っている。


  ゼヴァン(18)
  ディートの一帯を支配している不良であるが、親分肌である一面もうかがわせる。
  毎度ナユカに決闘を申し込んでは敗北を繰り返しているが懲りない。


  カリア(16)
  もし一国の姫であったなら、幾多の求婚者たちの間で争奪戦が起こりそうな可憐さである(ナユカ談)
  ゼヴァンに絡まれていたところを助けられて以来、ナユカを慕っている。


  ナグサ(25)
  どこかずれた発言をするカリアと、ついそちらに乗ってしまうナユカの収拾役。
  ただし、歳を気にしていて十ほど鯖を読んでみたりするなど、本人にもお茶目なところがある。


  ナナミ(16)
  山奥の社に住んでいる巫女。社からほとんど出たことがなく、人との交流に慣れていないためか、
  どことなく世間知らずで、口調にも舌足らずなところがあるようで……?


  アスコルディン・フュエ(18)
  放浪中の上司を捜しにオーディルまでやって来たという青年。
  忙しなく走っていたところをナユカに引き止められて(捕まえられて?)出会う。
  元気でしっかり者といった印象であるが、気苦労が絶えず、苦笑いしている場面が多い。


  ディラード・ナタリス(52)
  ナユカの父親であり、小説家。本人曰く、文才そのものはあまりないが、
  たまたま人の感情や動向に敏感で、ミスリードを狙った仕掛けなどが受けたから売れたのだという。
  普段は気さくな人物であり、ふざけて冗談を言ってみたりしてはアンジュを呆れさせている。
  見た目は文学者らしい繊細さとは程遠く、やや強面でがっちりとしている。


  アンジュ・ナタリス(40)
  ナユカの母親。元は海辺の一等地に住居を構えていた富豪の娘だったらしいが、
  町にやって来たディラードとの恋の末に家を出た。
  性格はいかにもお嬢様といったふうで、立ち振る舞いに品があるかと思いきや強情な一面もある。


  エリオット(15)
  中性的な、というよりは性別の概念さえうかがえない容貌と声をしているが、一応少年であるようだ。
  何故だかディートの外れにある蔵の方で生活しており、そこは彼が集めた書物が大半を占めている。


  ???
  ナユカがときおり見る、森の中の夢に毎度出てくる少年。いつも何かの書物を持ち込んでいる。
  夢であるせいか顔ははっきりとうかがえないが、声や雰囲気は限りなくエリオットのそれに近い。
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